★ 展開図などについて ★
「気になったときに、ひょいっと作れる立体」
コンセプトは、そんなお手軽工作です。
特別なソフトをインストールする必要もなく、
(pdfファイルを開くのに、acrobatは必要ですが、そこは勘弁してください)
普段使っているプリンタで印刷したら、はさみで切って、組み立てるだけ。
ボンドも両面テープも必要ありません。
「あ、いいな、作りたいな」と思ったときに、ためらわず作れること、
「作りたいけど、両面テープ、ないしな」と、あきらめないで済むこと、
「あーちょっと失敗しちゃった、もっかい作ろっと」と、1回の失敗に落ち込まないでいいこと、
工作へのハードルを下げて、
小学生から大人まで、だれもが、思い立った時に作れる工作、
だれもが、楽しみながら、勉強になっちゃう工作、
そんな展開図や組立図を、ワタシ自身が楽しみながら、作っています。
ま、本当は、
「ワタシがソレを、ほしいから」作ってるだけなんですけどね!
★ 作者について ★
なまえ: カタヤマ
所持免許:高等学校教諭 工業
大学での専攻:工学部動力機械工学科
経歴:
公立の工業高校で、機械科の臨任教諭を勤めつつ、ものづくりにハマっていく。
自分が授業で必要だからと、教具を作ってみる。当時は「とりあえず、数回使えればいい」と言うレベルの工作だった。
あるとき、【体心立方格子】と【面心立方格子】を、ウレタンボールとアクリル板で作ってみると、生徒に好評で、
「稠密六方格子はないの?」と、せがまれるほどであった。
その後、稠密六方も揃えて、職員室の自分の席に置いておくと、他の先生方から、
「え?すごい!作ったの?!ソレ、次の時間貸して!!」と、言われるようになった。
数年後、他県への引っ越しに伴い、転職。
透過型電子顕微鏡(TEM)のオペレータを勤める。
ここで、結晶に関する知識と興味が爆発的に高まり、顕微鏡用の試料を作成する過程で、器用さも格段に磨かれる。
2年後、県の教育委員会から、お呼びが掛かり、なぜか、「情報科の教員」として、臨任講師になる。
情報科なので全然関係ないのだが、とりあえず、例の立方格子たちを机に飾っておくと、
予想通り、理科の先生から「それ!貸して下さい!!」と、声がかかる。
もちろん、快く承諾する。
ある日、隣の席での数学の先生方が会話が耳に入ってくる。
「なんか、いい模型とか、ないですかね?」
数学の先生と、目が合う。
さっそく、手元に合ったクリアファイルに、展開図を描き、カッターで切って、セロテープで貼りあわせ、
即席の正四面体を作って、手渡す。
これが、多面体工作の始まり。
長い間、「どうして数学の先生は、自分で立体を作らないの?」と、疑問に思ってました。
「数学の先生なら、展開図は描けるはずだし、コンパスも三角定規も持ってるのに!」と。
でも、誰もが、工作が得意なワケではないし、
誰もが、工作に十分な時間とエネルギーを注げるワケじゃ、ない。
ワタシがたまたま、工作が好きでそこそこ得意なだけで。
そういえば、工業高校に居たときも、自分で工作する先生は一部だったっけ。
工業の機械科でさえ一部なんだから、普通高校では、作るヒトが珍しいんだよね。
本当は、工業高校で工作していた時から、
「それ、売ればいいじゃん!絶対売れるよ!」
と、言ってくれた先生はいました。
でも当時のワタシは、売るために作ってるワケではなし、こんなテキトーな工作を売るワケにもいかないし。
と、乗り気じゃありませんでした。
でも、普通高校に来てからは、考え方が変わりました。
ワタシの工作を、喜んで使ってくれる先生と、喜んでくれる生徒が、たくさんいる。
機械屋としては、精密で美しい模型じゃないと、気が済まない点もあるんだけど、
彼らは、そんなところまで、気にしない。なにしろ、
【立体が、立体模型として、目の前に、手の上にある、それが重要】と、気づいたんです。
パソコン内で、なんとかっていうソフトを起動して、その中でくるくる回る立体を見せても、
生徒の深い感動と理解と気づきは、得られないんです。
やっぱり、みんな、実物に触れたいんです。
そんなみなさまのために、カタヤマは、今日も工作をしています。
Katayama Mad-car
★ お世話になった先生方 ★
神奈川県立H高校でご一緒した、ゆうこりん。
神奈川県立K高校でご一緒した、K林 先生、T橋 先生、M岡 先生。
石川県立KN高校でご一緒した、Y田 先生、K崎 先生、Yぐち 先生、H内 先生。
石川県立KN高校でご一緒した、F澤 さん、O野 さん、M中 さん。
みなさまの助言とお褒めの言葉とリクエストで、ここまで来ました。感謝・感謝でいっぱいです。
またどこかで、みなさまのお役に立てたら、光栄でございます。